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2021 年度 実績報告書

河川の浮遊細菌を介した新たなリン循環プロセスとその地球化学的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K12313
研究機関埼玉県環境科学国際センター

研究代表者

渡邊 圭司  埼玉県環境科学国際センター, 水環境担当, 専門研究員 (50575230)

研究分担者 須田 亙  国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 副チームリーダー (20590847)
石井 裕一  公益財団法人東京都環境公社(東京都環境科学研究所), 環境資源研究科, 主任研究員 (80551027)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード淡水圏 / 浮遊細菌 / ポリリン酸キナーゼ / ゲノム / リン蓄積量
研究実績の概要

淡水圏から分離したSHINM13(Flavo-A3)、KAS3(Luna1-A2)、KF022(PnecC)、KF001(PnecD)、MORI2(Lhab-A3)及びSHINM1(IRD18C08)の6菌株について、培養実験により、培養前及び培養後の培地中のリン酸態リンの減少をイオンクロマトグラフィーにより測定し、また、培養後の乾燥細胞重量及び蛍光顕微鏡観察で菌数を調べることで、単位細胞当りのリン蓄積量を算出した。その結果、各細菌のリン取込み量は、SHINM13(Flavo-A3)では11.2、KAS3(Luna1-A2)では43.3、KF022(PnecC)では20.7、KF001(PnecD)では21.7、MORI2(Lhab-A3)では52.6及びSHINM1(IRD18C08)では31.3mg-P/g dry cell weightであることが明らかとなった。
SHINM1(IRD18C08)株の全ゲノム解析より、リン代謝に関する機能推定を試みたところ、有機リン酸エステルの取込みに関与するBap、Agp、AphA、AppA、CpdB、PhoN、UspA、GlpT、UhpT及びUgpBAECをコードする遺伝子、ホスホン酸の取込みに関与するPhnSTUV及びPhnCDEをコードする遺伝子に類似の配列は、見られなかった。一方、無機態リンの取込みに関与するPstSCAB及びPitをコードする遺伝子に類似の配列が見られたことから、主に無機態リンを細胞外から取込んで細胞内に蓄積していると推定された。また、細胞内のポリリン酸の蓄積及び代謝に関与するPpk1及びPpk2をコードする遺伝子に類似の配列が見られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Flavobacterium ammonificans sp. nov. and Flavobacterium ammoniigenes sp. nov., ammonifying bacteria isolated from surface river water2022

    • 著者名/発表者名
      Watanabe Keiji、Kitamura Tatsumi、Ogata Yusuke、Shindo Chie、Suda Wataru
    • 雑誌名

      International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology

      巻: 72 ページ: -

    • DOI

      10.1099/ijsem.0.005307

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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