本研究の目的は、目に見えない薄い雲(LSC)の存在を地上観測で確認すること、その雲の微物理構造を測定することである。LSCは申請者らが衛星観測データから発見したものではあるが、衛星観測だけでは詳しいことがわからないためである。例えば、衛星観測から「目に見えない雲」と思われても、本当に見えないのか、といったことさえ分からない。そこでライダと雲粒子センサ搭載ゾンデを持ちた同時観測を行ない、CPSでは検定をしなければノイズと思われるくらい個数密度が低い雲であった。同高度にはライダで信号があるので薄い雲と確認できた。LSCほど粒径は大きくなかったものの肉眼では認知できない雲を測定することができた。
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