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2021 年度 研究成果報告書

放射線抵抗性がん細胞の克服を目指した長期的かつ網羅的な生細胞モニタリング

研究課題

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研究課題/領域番号 19K12326
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分63020:放射線影響関連
研究機関東北医科薬科大学

研究代表者

桑原 義和  東北医科薬科大学, 医学部, 准教授 (00392225)

研究分担者 栗政 明弘  東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (80343276)
佐藤 友昭  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (10284887)
富田 和男  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (60347094)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードライブセルイメージング / 放射線抵抗性細胞 / 細胞死 / アポトーシス / ネクロプトーシス / フェロトーシス / mitotic catastrophe / がん細胞
研究成果の概要

放射線療法に抵抗性を示すがん細胞株を樹立した。この細胞にはゲノム背景が同一である親株が存在する。本研究では、長期間のライブセルイメージングを行い、X線照射後の親株と放射線抵抗性細胞との反応差を解析し、より有効な放射線療法の開発を目指した。放射線抵抗性細胞は親株に比べて細胞死の誘発頻度はかなり低いことが分かった。また、親株での細胞死には能動的な細胞死であるネクロプトーシスやフェロトーシスの関与は低い事が示唆された。本研究から、X線照射後に誘発される多核や小核の存在を特徴とするmitotic catastropheが、がん細胞の放射線感受性を推測する指標になるのではないかという事が示された。

自由記述の分野

放射線基礎医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんの三大治療法の一つである放射線療法は広く実施されているものの、放射線抵抗性細胞の出現や存在は解決すべき課題の一つである。本研究では、放射線抵抗性細胞の克服を目的としているため、社会的に大変意義のある研究である。
また、長期間のライブセルイメージングは培養液の劣化や培養液の蒸発などの問題があることから、行われてこなかった。しかし、本研究では最長10日間に及ぶライブセルイメージングが可能であることが分かった。このことは、学術的に大変意義があり、今後、抗がん剤を用いた長期間のライブセルイメージングなど様々な応用が期待され、新たな知見の発見につながると考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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