本研究の結果、ラビリンチュラ類はモノハロメタンであるCH3Cl、CH3Br、CH3Iを生成すること、その生成量は種によって異なること、ある種は海洋でのCH3Cl濃度の6-23%、CH3I濃度の0.5-0.6%を説明出来うるため、海洋でのCH3Clの主要な生成源の一つとなりうることが明らかとなった。また、20℃、25℃、30℃でそれぞれ培養した結果、モノハロメタンの生成は培養温度による影響を受けること、例えば海水温度の上昇によってCH3Iは生成量が減少しCH3Clは生成量が増加することがわかった。モノハロメタンの生成に微量金属等が影響している可能性も示唆された。
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