染色排水処理は先進国では活性汚泥、凝集沈殿、オゾン+活性炭処理などで脱色が十分に行われるが、途上国での適応は設備が複雑かつ高額であるため、適応は難しく、現状では大幅に着色した処理水が河川や海に放流され、観光地などでは景観など問題になっている。本研究では簡便な嫌気性DHSリアクター1台に腐葉土や嫌気性消化汚泥にて培養した汚泥を用いて、紅茶の葉の廃棄物から抽出した排水を一部添加することにより、嫌気性微生物の共代謝反応により脱色が促進されることをつきとめた。社会的意義として、脱色の簡便なシステムの開発、廃棄物の有効利用など、途上国において導入のしやすい技術が開発された点であると言える。
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