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2022 年度 研究成果報告書

極地に生息する植物病原菌の生態の解明と資源価値の評価

研究課題

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研究課題/領域番号 19K12421
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分64040:自然共生システム関連
研究機関大阪公立大学 (2022)
大阪府立大学 (2019-2021)

研究代表者

東條 元昭  大阪公立大学, 大学院農学研究科, 教授 (90254440)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード植物病原菌 / 極域
研究成果の概要

温暖化の進展が地球上で最も顕著に現れる極域の植物寄生菌の分類的位置や生態を明らかにし、保護や保蔵の必要性の根拠を示すことは重要である。本研究では、極域で野生植物に寄生する糸状菌について、多様性、生態および資源価値を温帯産の植物病原菌と比較しながら調べた。その結果、北極域のコケや維管束植物に寄生する糸状菌の多様性や近年の変動が明らかになった。また温帯域でコムギなどに雪腐病を起こす糸状菌に近縁の未知の糸状菌種が分布していることがわかった。これら北極域由来の糸状菌のいずれもが0℃下で安定した菌糸伸長を示すなど、低温生育性の微生物資源として将来的な保護や保蔵の必要性が高い性質を有していた。

自由記述の分野

植物病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

温暖化が最も顕著に現れている極域は生物多様性の低下が地球上で最も危惧される地域の一つである。そのため極域の植物寄生菌の分類的位置や生態を明らかにして保護や保蔵の必要性を評価することは極めて重要である。本課題実施前までの研究代表者らによる研究により、凍結耐性や低温生育性などの極域の環境に適応する性質を示す新種の卵菌や真菌が極域のコケやヤナギに寄生していることが明らかになっていた。本研究では、北極域における植物寄生性糸状菌の近年における急激な現象などの変動や、温帯域の植物寄生性糸状菌との分類学的関係性、さらに低温生育微生物資源としての潜在的資源価値の一部を明らかにした。

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公開日: 2024-01-30  

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