研究課題
基盤研究(C)
本研究では、河口生態系を中心に、隣接する砂丘や後背湿地、干潟などの攪乱後の動植物の動態をとらえることを目的に実施した。その結果、津波や高潮、豪雨による出水など多様な攪乱を事例として、攪乱に対する耐性(レジスタンス)、さらにはその後の回復(レジリエンス)に関する様々なパターンを検出することができた。また、指標生物の生息適地をモデル化することで、攪乱による地盤高や土壌の変化によって、どのような動植物が回復しうるのか、その予測手法を考案した。
保全生態学
気候変動により高潮や豪雨などの災害リスクが高まる中、生態系を活用した防災・減災が注目を集めている。そのような中、本研究は、津波や出水などを事例とした攪乱に対する動植物の耐性や回復力を評価・予測することができた。これらの知見は、災害に強い生態系を創出したり、維持管理したりする上で、有益な知見になりうるものである。