研究課題/領域番号 |
19K12441
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山本 清龍 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (50323473)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 自然保護 / 資源管理 / 協働 / 担い手 / 基金 / ボランティア / 国立公園 / 伝統 |
研究成果の概要 |
本研究では,自然保護地域における地域資源管理の協働の維持,低下の実態を明らかにし,地域資源管理の協働性を補うための来訪者の貢献方法と協働の再構築の可能性を検討した。その結果,自然保護地域では人口減少だけでなく,産業の衰退,地域資源管理の担い手不足の問題が深刻化していた。また,自然保護地域への来訪者は環境保全を意図する基金に賛同するものが多かったが,徴収方法や使途について検討する必要があると考えられた。さらに,地域資源管理の活動内容に即して協働体制を構築する必要があり,伝統的な価値観や慣習を継承する地域の自律した資源管理を,国や自治体等が支援する仕組みづくりが必要と思われた。
|
自由記述の分野 |
環境政策,造園計画,観光計画
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然保護地域の資源管理活動の低下,活動量の不足が把握され,認知された場合に,その協働性を補う方法として,環境保全基金への参加と労働力の提供の2点に焦点を当てて,来訪者の貢献によって課題解決を図ろうとした点に特徴がある。研究成果は,自然保護地域で生じている人口減少,産業の衰退,地域資源管理の担い手不足等の問題を整理したこと,各自然保護地域の来訪者の環境保全基金に対する賛否の割合を明らかにし,論点を整理したこと,伝統的な価値観や慣習を継承する地域の自律した資源管理を,国や自治体等が支援する仕組みづくりの必要性を論考したこと,の3点に価値があり,社会的意義があると考えられる。
|