研究課題/領域番号 |
19K12451
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研究機関 | 名古屋商科大学 |
研究代表者 |
伊藤 博 名古屋商科大学, 経済学部, 教授 (10705908)
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研究分担者 |
河内 幾帆 金沢大学, GS教育系, 准教授 (90818155)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 環境都市 / 環境政策 / 持続可能な開発 / ソーシャルマーケティング / エネルギー政策 / スマートシティ |
研究実績の概要 |
2023年度は本科研究費(19K12451)の助成を受け、日本のエネルギー転換をテーマにした重要な書籍「Smart Cities in Japan's Energy Transition」の執筆に携わった。本書は、Maciej M. Sokolowski氏の編集により、Routledge出版から発行される。私は、この書籍の中で2つの章「Energy transition in Japan's SDGs Future Cities: Toyama, Sapporo, and Kumamoto」および「Can Toyota's Woven City be considered a smart city?」を執筆した。これらの章では、持続可能な開発目標(SDGs)とエネルギー転換を日本の各都市がどのように取り組んでいるか、特に富山、札幌、熊本の事例を通じて詳細に掘り下げ、またトヨタのウーブンシティがスマートシティの概念にどのように適合するか、あるいは適合しないかについて論じている。この書籍は、2024年度中に出版される予定である。さらに、別の学術的貢献として「Handbook of Field Research」においても1章を担当した。Daniel Hammett氏が編集するこの書籍は、同じくRouteledgeから出版される。「Ethical consideration of whether, how, and for whom」というタイトルで、フィールドリサーチにおける倫理的な考慮点を深く探求している。特に、研究の対象者、方法、そして研究成果が誰にとって利益をもたらすのかという問題を扱っている。この書籍も、同じく2024年度中に出版される見込みである。これらの書籍の執筆により、スマートシティの開発とエネルギー転換、そして研究倫理に関する現代の議論に対して、貢献する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記書籍執筆のための調査として、主に以下の都市(富山市、札幌市、熊本市、裾野市)を訪問し、市の担当者にインタビューを行った。またそのための文献研究として、主に以下の書籍を購入し、論文の執筆に活用した。鈴木悌介(2020)エネルギーから経済を考えるSDGs実践編 扶桑社、柏木孝夫(2018)超スマートエネルギー社会5.0 エネルギーフォーラム、Afonso, J. L. (2022) Sustainable energy for smart cities. Springer、Maciej M. Sokolowski (2022) Energy transition of the electricity sectors in the European Union and Japan. Palgrave、Midford, P. (2022). New challenges and solutions for renewable energy: Japan, East Asia, and Northern Europe. Palgrave、Rocco, P. (2018). Smart energy in the smart city: Urban planning for a sustainable future. Springer.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度中に出版される予定である書籍「Smart Cities in Japan's Energy Transition」(Maciej M. Sokolowski編)の中の2章「Energy transition in Japan's SDGs Future Cities: Toyama, Sapporo, and Kumamoto」および「Can Toyota's Woven City be considered a smart city?」に関して、査読者からのコメントに応じて加筆修正を行う。また別の書籍「Handbook of Field Research」の一章「Ethical consideration of whether, how, and for whom」に関しても、やはり査読者からのコメントに応じて加筆修正を行い、2024年度中の出版を行う。
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