研究課題/領域番号 |
19K12467
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
森田 香菜子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70599125)
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研究分担者 |
松本 健一 東洋大学, 経済学部, 准教授 (00534570)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 持続可能な開発目標(SDGs) / 科学・政策インターフェース(SPI) / 自然を基盤とした解決策(NbS) / 制度 / 行為主体 / ワンヘルス |
研究実績の概要 |
2021年度は、森林分野を含む持続可能な開発目標(SDGs)達成のための科学・政策インターフェース(SPI)に関わる国際・国内の制度や行為主体の課題を明らかにした。 特に、SDGs達成に貢献し、気候変動枠組条約、生物多様性条約にまたがる対策として、またCOVID-19からのグリーンリカバリーにおいて注目されている、森林分野を含む「自然を基盤とした解決策(NbS)」に関わる制度や行為主体を中心に分析した。NbSは様々な社会的課題を解決しながら、人間の幸福と生物多様性の便益を同時にもたらす幅広い対策を指しており、欧州を中心としてNbSに関する政策的議論が国際的に高まっている。その一方で、NbSのためのガバナンスに関する研究はほとんど行われていない。特にアジア地域の国々ではNbSの国内のガバナンスや国際協力への位置づけが明確ではないことなどの科学と政策の関係を含むガバナンスの課題が示された。NbSに関する分野横断的な科学と政策をつなぐ上では、様々なNbSの対策に関わる科学と政策をつなぐ包括的なSPIの仕組みの必要性が明らかになった。また、2020年度から研究対象に加えている、SDGsに貢献するワンヘルスアプローチ(人間、動物、環境の衛生を統合的に取り組むアプローチ)についても、科学と政策との関係について分析した。 2021年度のNbSやワンヘルスに関する研究から、SDGs達成において、分野横断的な科学と政策ニーズをマッチングさせる枠組の必要性がより明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現地でのインタビュー調査は、COVID-19の影響で制約があった。しかし、森林分野に関係する自然を基盤とした解決策やワンヘルスなどの新しい課題に関する科学と政策との関係を分析するなど、研究計画通りに進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
自然を基盤とした解決策やワンヘルスの分野も含めて、SDGs達成のためのSPIの構築のあり方について、SDGsに関わる制度や行為主体の分析から明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
必要なインタビューの実施や国際動向の把握のための海外出張が困難であったため、繰り越した。出張旅費、インタビュー調査関連費、論文などの英文校閲や出版費に充てる。
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