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2021 年度 実施状況報告書

地域創生・都市再生とスタジアム/アリーナ

研究課題

研究課題/領域番号 19K12499
研究機関日本ウェルネススポーツ大学

研究代表者

橋本 純一  日本ウェルネススポーツ大学, スポーツプロモーション学部, 教授(移行) (60189488)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードCOVID19 / 再解釈 / トポフィリア / バナキュラー / 場所の述語性 / 場所のコンビビアリティ / 場所のホスピタリティ / 景観
研究実績の概要

研究の中核をなす海外調査がコロナ禍(COVID19)の影響により全く実施できなかった。国内調査においても県境を跨ぐ移動が制限(自粛要請)されていたため1カ所(京都府亀岡市)のみの実施となった。
したがって当該年度は、過去10年間に実施したフィールドワークを本研究目的に沿って振り返り、国内外の文献リサーチをより広範に実施・参照しながら再解釈/新解釈を試みた。
それはファンやベニューに関わる人にとって意味のある空間の新解釈である。場所への愛着(トポフィリア)が湧くか否か、家あるいは家族的感情、さらには神聖な感情を抱けるか否か、をポイントとした。そこでは諸感覚(五感)へのアピールとその共振/共鳴が重要で、この点でも新テクノロジーが大きな役割を担ってゆくことを指摘した。
そしてバナキュラー、ジェンダー、景観に配慮した設計をしてゆく必要性も加えた。特にMLBのボールパークでは「バナキュラー」「景観」的要素を、またイングランドやドイツのサッカーシーンでは「ジェンダー」的な要素を意識したマネジメントに転換して再生に成功している事例を強調した。また、色や形や香り等は、スポーツ観戦シーンにおいても、とても大きな意味をもっている感覚の領域であり、場所の文化の領域だということも、ホスピタリティ・デザインの大前提として認識して、最先端のテクノロジーと(様々な意味で)美的かつコンビビアルに接合させてゆく必要性を唱えた。
今後、スポーツ観戦空間のデザインにおいて、原理的には「場所のプレディカティビティ(述語性)」「場所のコンビビアリティ」「場所のホスピタリティ」の三要素によって構築される場所設計に基づくことがますます重要になるとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究の中核をなす国外のフィールドワークが全く実施できなかったことが研究の遅れを招いている。また国内のフィールドワークも、政府方針により県境を跨ぐ移動自粛要請が出されて制限されたため、この重要な実施候補地を調査できていないことが大きい。

今後の研究の推進方策

今後については、研究計画書に記載した国内外の調査予定都市をほとんどフィールドワークできていないため、順次進める。
covid19用のワクチンをもれなく接種して調査に支障をきたさないよう健康に十分に配慮しつつ研究を締めくくりたい。

次年度使用額が生じた理由

主たる使用予定は大幅に遅れた国内外の調査/フィールドワークと国際学会参加である。また、研究成果の公表として出版物の郵送費も必要となる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 図書 (1件)

  • [図書] スポーツ観戦空間論2022

    • 著者名/発表者名
      橋本純一
    • 総ページ数
      191
    • 出版者
      文化科学高等研究出版局
    • ISBN
      978-4-910131-31-3

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公開日: 2022-12-28  

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