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2023 年度 実施状況報告書

DNA多型を用いたタマリンドのマダガスカルへの移入経路と分布拡大過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K12501
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

市野 進一郎  国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 特任助教 (30402754)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワードタマリンド / 導入植物 / 起源地 / マダガスカル / アフリカ
研究実績の概要

本研究では、熱帯地域に広く生育する有用果樹であるタマリンドの起源地とそのマダガスカルへの移入経路を解明することを目的として、マダガスカルおよび関連地域における現地調査とDNA多型解析をおこなっている。今年度は、タイとマダガスカルへ渡航し、現地調査を実施した。
タイでは、カセサート大学林学部を訪問し、学術交流協定に関する協議とタイのタマリンドに関する調査をおこなった。カセサート大学森林学部森林生物学科の研究者と学術交流協定および今後の研究について協議した後、Bangkok Herbarium (BK) およびBangkok Forestry Herbarium (BKF)を訪問し、タマリンドの標本観察をおこなった。合計19標本を観察し、写真を撮影した。また、バンコク市内のタマリンド生育地(王宮やその周辺地域、およびワット・コッなどの寺院)を訪問し、その生育状況を観察した。さらに、同大学理学部遺伝学科の研究者と面会し、タイ国内での遺伝学実験について協議した。その結果、タイで得た植物試料を日本に持ち帰ることなく分析できることがわかり、協力も得られることになった。
マダガスカルでは、アンタナナリヴ大学の共同研究者2名とともに南部ベレンティ保護区を訪問し、DNA多型解析に用いるタマリンドの葉10個体分を採取した。関連省庁での必要な手続きを経た後に、これらの試料を首都アンタナナリヴに搬送した。また、アンタナナリヴでは、国立チンバザザ動植物公園を訪問し、植物標本館に収蔵されているタマリンドの標本(合計5標本)を観察した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の影響で現地調査が遅れているため。マダガスカルおよび東南アジア地域における現地調査を実施したものの、遺伝試料の輸出入手続きが完了しておらず、アフリカ大陸およびインドにおける現地調査は実施できていない。

今後の研究の推進方策

次年度もマダガスカルでの現地調査を優先して実施する。それに加えて、東南アジア地域、アフリカ大陸、インドにおける試料採取を可能な限り実施する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響で海外での現地調査が遅れているため。次年度はマダガスカルおよびタイに渡航し、現地調査を実施する。アフリカ大陸およびインドでは、現地研究協力者による試料採取を試みる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] アンタナナリヴ大学(マダガスカル)

    • 国名
      マダガスカル
    • 外国機関名
      アンタナナリヴ大学
  • [国際共同研究] カセサート大学(タイ)

    • 国名
      タイ
    • 外国機関名
      カセサート大学
  • [学会発表] Lemurs and Tamarind: Biodiversity Conservation in the Gallery Forests of Southern Madagascar2023

    • 著者名/発表者名
      Ichino, Shinichiro
    • 学会等名
      Special Seminar of the Faculty of Forestry, Kasetsart University
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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