本研究は、日本と周辺国との国境漁業を取りあげ、「漁業者ファースト」の視点により各漁場紛争の動向・実態や特徴を浮き彫りにし、課題を克服するための方策を考察した点に、学術的・社会的意義があると考えている。また、研究期間内には、関連する先端的業績の書評を、分野をまたいで発表したり、日韓双方の漁業関係学会や漁業専門家会議で研究報告を行ったりするなど、研究成果の広域な社会化に努めてきた。さらに、最終的な研究成果は英語の論文にまとめ、論文集として刊行される運びとなっている。こうした点でも、本研究は学術的及び社会的意義を有していると確信している。
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