研究課題/領域番号 |
19K12534
|
研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
八塚 春名 津田塾大学, 学芸学部, 講師 (40596441)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 植物の採集、流通、消費 |
研究実績の概要 |
本研究は、植物利用をとおしてインフォーマルに構築される人びとのネットワークと、植物利用の伝播について歴史的に考察することを目指している。そのため、現地調査に赴き、植物の採集、加工、売買、利用、消費といったすべての場面を観察し、そこに関わる人たちからの聞き取りが欠かせない。2020年度は、新型コロナウィルス感染拡大のため現地調査を実施できず、こうしたデータを取得することが叶わなかった。他方、書籍や電子機器をそろえることによって研究環境を充実させ、論文やコラムを執筆したり(現在査読/印刷中ふくむ)、オンラインでの研究会やワークショップに多数参加し、本研究にかかわる情報の収集を続けてきた。また、2021年度以降の現地調査の可能性を模索しながら、文献研究も継続している。 さらに、日本国内においても、経済的価値があまり評価されない野生植物のローカルなやりとりといった類似の事例がみられることから、国内の事例についても文献研究を実施するとともに、これまでの国内調査の経験から、アフリカにおける事例との共通性を考えることも始めた。これは、海外渡航が可能になるまで継続し、最終的には地域間の比較をしながら議論が展開できればと考えている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、現地調査を実施できていないため。
|
今後の研究の推進方策 |
海外渡航が可能になったら現地調査を再開する。またそれまでは、すでに取得したデータを用いて論文執筆と学会発表を重ねて、議論を展開していくことと、国内における類似の事例に関する現地調査を実施し比較検討をおこないたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大により海外調査ができなかったため。2021年度、海外調査が可能になれば、これを使用する。
|