研究課題/領域番号 |
19K12534
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
八塚 春名 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (40596441)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 食用植物 / タンザニア / 都市と農村 / 採集活動 |
研究実績の概要 |
2022年度は、タンザニアにおける現地調査を2度にわたり実施することができた。現地調査では、タンザニアの複数州の都市部の市場において植物性の副食の材料を販売する人々に、それらの出所、流通形態、販売状況や利用法などに関する聞き取りを実施した。また、市場で得た情報をもとに、都市近郊の農村でそれら植物の生育状況や採集に関する聞き取りをおこなった。その結果、都市と近郊の農村を含むおおまかな地域ごとに、自然条件や居住民族といった要因が変化し、それに伴い市場でも好まれる植物が変化するという様子を確認できた。他方、国内で広く生育する植物であっても、ある地域では食用植物として非常に好まれ、市場でも販売されるものが、他地域においては食用と認識されていなかったり、年代により利用に関する認識に大きな隔たりがあったりする事例もみられた。こうした植物の利用や流通をめぐる都市と農村の関係について、現在、投稿論文を準備しており、最終年のうちには投稿を完了したい。 また、以前から継続して調査をしていたドドマ州の調査地におけるダム開発計画はさらに進展しており、住民たちにとっては農地や植物採集の場を早急に移動させざるを得ない厳しい状況にあることも再確認した。この点については今後、継続で調査をしていきたい。 さらに2022年度は、本研究課題と関連する国内の事例に関する原稿を執筆したり、国内の類似の事例に関する先行研究を読み、比較検討するための資料を収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度から複数年にわたる新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けて、現地調査が遅れてしまったため、最終年度であったはずの2022年に研究を終了することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は最終年度として、現地調査を完了させ、これまでの成果を論文の形にして投稿する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度から2年間にわたる新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて大幅に現地調査が遅れたことにより、2022年度に予算を使い切って現地調査を終えることができなかったため。
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