研究課題
基盤研究(C)
本研究では、野外ミュージアムの特質を踏まえたデジタルマーケティング手法の開発・実践を目的に、設置形態の異なる3つの野外ミュージアムを対象に手法の開発と実践を実施した。まず、広大な敷地をもち見学対象が多様である野外ミュージアムの特質を踏まえ「来訪前の情報収集」と「現地見学」場面でのタッチポイントに絞って、複数デジタル技術の適用を試みた。そして、アクションリサーチによって得られた知見をもとに、デジタルマーケティングを現場に適用する際の効果的なフレームワークの在り方について考察を行った。
観光情報学、地域情報システム
本研究では、これまで議論があまり及んでいなかった野外ミュージアムのマーケティングに関して、デジタル技術適用による新たなミュージアム価値創出についての実践的な知見を幾つか示すことができた。これは、野外ミュージアム共通の課題ともいえる「来館者との関係性強化と新たな価値創造」「博物館や文化財の観光資源化の促進」に資するものと考える。