研究課題/領域番号 |
19K12551
|
研究機関 | 公立小松大学 |
研究代表者 |
杓谷 茂樹 公立小松大学, 国際文化交流学部, 教授 (90410654)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 古代マヤ文明 / 遺跡公園 / マスツーリズム / 「自然」の語り |
研究実績の概要 |
令和3年8から9月及び令和4年2から3月に、メキシコにおいて遺跡公園や博物館における古代文明の展示のあり方にどういった自然観が関与させられているかについての、観察、調査を実施する予定であったのが、前年に続き新型コロナウイルスのまん延によって海外渡航ができなくなったことにより、断念せざるを得なくなってしまった。そのため、現地インフォーマントからオンラインでフィールドの現状についての情報を獲得することとし、チチェン・イツァやトゥルムなどの有名な遺跡公園では、表面的にはコロナ以前の状況に近いところまで戻っていることを確認をするとともに、これから現地調査に出た際に注目するべき点について整理を行った。また引き続き、主に本務校の研究室においてインターネット上の情報の他、ガイドブックなどの記述からマスツーリズム的状況あるいはマスツーリズム的思考におけるヘリテージの語りに、「自然」の語りがどのように関与しているのかの考察に努めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスのまん延によって海外渡航ができず、現地調査ができなかったため。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年8から9月に海外渡航が可能であれば、現地調査を実施したい。現地の状況によって、調査対象地をベリーズ国、グアテマラ共和国の遺跡公園にも広げることも考えているが、マスツーリズム状況下における現象として「自然」の文化資源化を捉えることを考慮して、比較対象として沖縄のグスクなどで調査を実施することも考えたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
もともと予算のほとんどが2度の現地調査のための海外渡航費であったが、令和3年度は海外渡航が叶わず、実質的に研究室での作業のみで本研究を進めたため、これに必要な物品購入しか支出がなかったため。
|