研究課題/領域番号 |
19K12556
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
柴田 晋吾 上智大学, 地球環境学研究科, 教授 (60726066)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ツーリズム / レクリエーション利用 / 訪問者贈与スキーム / 入域料 |
研究実績の概要 |
持続可能なツーリズム・レクリエーション利用を推進するため、受益者であるツーリズムやレクリエーションり利用者による自主的な環境保全目的の支払いを促進するため、欧州における「訪問者贈与スキーム」や「入域料」の取り組みについて現地調査を行い、関連情報の収集を行った。イギリスにおいては、草分けである湖水地方のレークディスクリトファウンデーションの取り組みなどの教訓をもとに、コツウォルド地域で取り組みを実施しているコツウォルド保全協会の実施状況について現地調査と聞き取り調査を実施し、知見を得ることができた。このほか、イタリア北部地域においてキノコの採取券とキノコの地域ブランド化によって地域振興に大きく寄与している事例などいくつかの興味深い事例についての情報を得ることができた。日本においては、初年度は新潟県湯沢町において自然環境保全基金を設け、各観光協会等の協力を得て、訪問者等に自然環境保全のための自主的な支払いを行ってもらう取り組みとアンケート調査を実施した。初年度の結果については現在取りまとめ中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
欧州における研究滞在の期間を活用して、欧州各国の現地調査を含めた十分な情報収集が行うことができた。また、渡欧以前から新潟県湯沢町における試行の準備と実施を開始しており、海外滞在期間中も地元の観光協会等の協力を得て、引き続いて実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
二年目の今年度は、新潟県湯沢町において、昨年の経験を踏まえて、自主的な支払いをお願いする方法やアンケート調査方法の変更を行って実施することとしている。ただし、4月から計画していた現地訪問がコロナ情勢の緊迫のために実施不可能となり、今後の情勢も見通せない状況にあり、観光客等の大幅な落ち込みも予想されるため、研究データにも大きな影響が出る恐れがある。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度に予定していた学会発表の開催が中止されたため残額が生じた。当該学会はを2020年度に開催されるのでその経費として使用する。
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