本研究では、受益者負担による持続可能なレクリエーション・ツーリズムの推進の観点から、レクリエーション利用者等からの支払いを得る手段としての「生態系サービスへの支払い(PES)」型の「訪問者贈与スキーム」(以下、PES型VGSと称する)などのレクリエーション利用者による支払いの可能性についての実証的な検討を行った。具体的には、イギリスのコッツウォルズ保全委員会(CCB)によるPES型VGSの取り組みやイタリア・ボルゴバルディターロにおけるキノコ採取チケットシステムなどについての知見を得るとともに、新潟県湯沢町において日本で初めてとなるPES型VGSのスキームを構築をし、社会実験を行った。
|