研究課題/領域番号 |
19K12560
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
佐々木 一彰 東洋大学, 国際観光学部, 教授 (20329915)
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研究分担者 |
大谷 信盛 大阪商業大学, 付置研究所, 研究員 (70772664)
中條 辰哉 大阪商業大学, 付置研究所, 研究員 (90411470)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | カジノ / 統合型リゾート / IR / ギャンブル / 依存症 / 社会的コスト / 特定複合観光施設 / 観光振興 |
研究実績の概要 |
2019年には2018年にカジノを収益の核とする特定複合観光施設区域整備法が国会を通過したことを受け、更にその法律を詳細に補強する政令が公布され、まだ確定はしていないが基本方針(案)が公開された。このことによりさらに具体的に日本における特定複合観光施設(Integrated Resort:IR)の姿が現れてきた。その実態を受け、本研究課題遂行代表者である佐々木は世界最大級のゲーミングの国際学会で本研究課題に関する報告「Challenges of Integrated Resorts in Japan 」を行った。また、本研究のテーマのうち重要なテーマである「社会的コスト」の中で重要である「依存症」の問題については二件の国際会議において招待講演を行った。その二つのテーマは「Measures for Problem gambling in Japan」および「The Responsible Gaming Law in Japan-Focusing on Gambling etc. addiction measures promotion basic plan - 」である。日本においてはギャンブル等依存症対策基本法が2018年に公布され、それを受けて「ギャンブル等依存症対策推進基本計画」が2019年に公表された。本基本計画はまだ日本には存在しないIRは対象となっておらず現存する日本の合法的なゲーミング産業が対象となるがIRが日本で稼働した際にはこれらの枠組みが影響を与えることは必須である。したがって、より具体的にギャンブル等依存症対策が開始された実態に基づき報告を行った。本研究分担者についても役割分担に応じた形での査読付き論文を刊行している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
カジノを核とする統合型リゾートに関する様々な規制が整えられつつあり、それらの規制は当該研究テーマの中核をなす経済的効果と社会的コストに関するものであるのでおおむね順調に推移しつつある。
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今後の研究の推進方策 |
まだ日本においてはIRは稼働しておらず詳細なデータまでは入手しきれていない実態が存在するので、引き続きそれらのデータをどのように推定するかについて検討を加えたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
統計処理ソフト等、データ処理に係る物品が入手できたため。 次年度においてはそれらを活用し更なるデータの活用のため物品のアップデート、および新しいデータを様々な方法で入手するために使用を計画している。
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