研究課題/領域番号 |
19K12568
|
研究機関 | 大阪経済大学 |
研究代表者 |
相原 正道 大阪経済大学, 人間科学部, 教授 (10636096)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | メガスポーツイベント / スポーツツーリズム / GPS / デジタル動向調査 / ネガティブデータ |
研究実績の概要 |
日本はゴールデンスポーツイヤーズを迎えるが、オリンピックなどのメガスポーツイベントの観客動態調査においては従来のアナログ形式の調査しかしていないのが現状である。メガスポーツイベント調査もデジタル調査に移行すべきだ。高精度位置情報(GPS)データというデジタルな動態調査手法を活用することで、観客の旅程、宿泊地および周遊先を把握し、交通渋滞対策にも活用できる。そこで、本研究では、メガスポーツイベントの観客を対象にGPSデータを用いた動態調査を実施し、計画的・有形・ポジティブなデータだけでなく、偶発的・無形・ネガティブなデータをより精緻に把握する。ゴールデンスポーツイヤーズの先駆けとなる2019年にラグビーワールドカップ大会における花園ラグビー場(東大阪市)の観客のツーリズム状況を把握する。高精度位置情報(GPS)データというデジタルな動態調査手法を用いて実査した。本研究ではスポーツツーリズムの効果把握を目的とするため、東大阪市の交流人口拡大寄与の観点から、東大阪市生活者(東大阪市居住者・通勤者、長期滞在者および高頻度来訪者)を除外した上で東大阪市に60分以上滞在した人の中から観戦者を抽出することとし、試合日(9月22・28日、10月3・10日)に前後日を加えた9月21〜23日、9月27〜29日、10月2〜4日、10月12〜14日において、花園ラグビー場エリアに15分以上滞在した人を調査対象とした。また、観戦者と比較するため、非開催期間である9月6〜8日、9月14〜16日、10月19〜21日、10月24〜26日に東大阪市に来訪した人を「非開催期間来訪者」とし、対象者に加えた。対象エリアを東大阪市内を7エリアに分割した。属性、発地分析、旅程分析、宿泊地分析、立ち寄り分析、観光エリア分析、時間帯別流入出者・滞在者分析、平均昼間滞在時間分析、周遊分析の結果を得た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ラグビーワールドカップのデータを収集し、分析をしている。
|
今後の研究の推進方策 |
データを基に英語による論文執筆に入る。コロナウィルスの影響で欧州スポーツマネジメント学会が開催中止となったため、海外における学会発表は来年度に実施する。オリンピック・パラリンピック開催が延期になったため、調査期間が翌年に変更されることになった。
|