本研究は、質的調査と量的調査を通して、大学に通うLGBT当事者の困難やニーズを明らかにし、LGBTを含む多様性に開かれた大学環境を実現するうえで有益な知見を提示することを目指すものである。2019年度は、高等教育機関に通う当事者学生21名を対象に、学校生活における困難やニーズ等について半構造化インタビューを実施した。2020年度は、インタビュー調査の結果をもとに、アンケート調査項目を作成した。2021年度は、全国の当事者・非当事者学生を対象にアンケート調査を実施し、一部の成果を大学ダイバーシティ・アライアンスの年会で報告を行った。今までの成果をまとめたものを学術論文として投稿する予定である。
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