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2022 年度 実施状況報告書

若年女性の隠れた貧困とエイジェンシー:世帯内依存関係のジェンダー分析

研究課題

研究課題/領域番号 19K12610
研究機関大阪公立大学

研究代表者

伊田 久美子  大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 客員研究員 (20326242)

研究分担者 山田 和代  滋賀大学, 経済学部, 教授 (50324562)
中原 朝子  神戸大学, 男女共同参画推進室, 政策研究職員 (50624649)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードエイジェンシー / 若年女性 / 貧困
研究実績の概要

今年度はリアル研究会を数回開催し、調査にむけて質問項目作成作業を進めた。angecyの定義はKabeer(1999)を採用し、代表的先行調査(WAS61, 世界銀行Measuring Women's Agency など)が採用してきたいくつかの指標:RAI(Rien&Deci ), Locus of control、Self-efficacy, Decision making 等の方法的検討を行い、素案の枠組みの準備に至ることができた。しかしながら先行調査研究のほとんどが途上国における既婚女性を対象としており、本研究が対象とする日本に暮らす若年女性の調査に適切な項目の検討作業に十分な時間を当てることができなかった。
主な検討文献は以下のとおりである。[Agency の定義] Agarwal(1997),Sen(1999他), Nussbaum(2003), Kabeer(1999)[Agencyの測定方法] Ibrahim & Alkire(2007), Donald et al. (2017, 2020), Yount et.al.(2020)Women's Agency Scale 61, RAI(Relative Autonomy Index)について Rien & Deci (2020),Locus of Controlについて Baltrin et al.(2014), Caliendo et al.(2023), nnecke(2023)

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

・20年度、21年度はコロナのため、対面での研究会がなかなか開催できず、調査のための準備が大幅に遅れた。22年度は対面での研究会を数回開催することができ、パイロット調査(アンケート)も実施したが、その結果、本調査対象である日本の若年女性に適合てきな質問項目の調整が必要であることがわかった。
・その間に公表された新たな文献の検討作業も加わり、2年の遅れを十分に取り戻すには至らなかった。

今後の研究の推進方策

今年度中の調査実施と分析、まとめをめざし、以下の作業を進める。
・Kabeer(1999)の区分に従い3段階それぞれの質問項目を本調査対象者に適合的に精査する。
・オンライン調査の実施
・調査結果分析と評価をまとめ、日本の若年女性の課題を明らかにする。
・研究成果刊行に向けた準備を進める。

次年度使用額が生じた理由

質問項目作成作業の遅れにより、オンライン調査を次年度実施する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 介護労働評価と家事労働:再生産労働としての再検討2023

    • 著者名/発表者名
      伊田久美子
    • 雑誌名

      大原社会問題研究所雑誌

      巻: 771 ページ: 12-28

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2023-12-25  

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