研究課題/領域番号 |
19K12614
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
高橋 裕子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (70226900)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | セブンシスターズ / 女子大学 / ジェンダー平等 / トランスジェンダー / リーダーシップ / 高等教育 / ジェンダーギャップ / 女子教育 |
研究実績の概要 |
当年度は本研究課題の目的で海外出張を2度実施できたことが主な実績である。 第一に、バークシャー女性史会議において、Roundtable Discussions: LGBTQ-Inclusive Policy and Practice in Higher Educationで、"Transgender Students and New Admission Policies at Historically Significant Women’s Colleges in Twenty-first Century U.S. and Japan"というタイトルで報告を行った。第二に、夏期休暇中にバーナード大学を訪ね、複数の副学長をインタビューしたことに加え、アーカイブでの一次資料や二次資料の調査を実施した。 その成果の一部は、アメリカ学会学会誌『アメリカ研究』での座談会「アファーマティブ・アクションとアメリカ」において2度の海外出張で得た情報をシェアすることができた。 さらに、ジェンダー事典編集委員会編『ジェンダー事典』(丸善出版、2024年)に「セブンシスターズ(女子大学)」という項目を執筆し、三成美保他編<ひと>から問うジェンダーの世界史第1巻『「ひと」とはだれか?ー身体・セクシュアリティ・暴力』(大阪大学出版会、2024年)に「トランスジェンダー学生と女子大学」というコラムを寄稿した。 高等教育におけるジェンダー平等については、『IDE現代の高等教育』(No.655)に「片翼飛行の高等教育と女子大学」という巻頭言を寄せた。また、日本記者クラブ主催の『大学どこへ』に招かれ、「高等教育界のジェンダー平等を求めて」というタイトルでYouTube配信の講演も行い、国立大学協会主催のユニバーシティ・デザイン・ワークショップにおいても「日本の高等教育界とジェンダーギャップ」という演題で講演を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ下で延期していた海外出張を予定通り実施でき、得られた成果も充実していた。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、本学の学生交流協定校であるブリンマー大学での調査を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ下の3年間、海外出張を実施することが困難であったため。
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