本研究では、大学の施策に関しての悉皆調査(2020年)、ならびに全国の大学教員を対象に無作為抽出調査(2021年)を行った。全国の国公私立大学等を773校を対象にした悉皆調査(回収率27.0%)の結果、大学の約半数(50.5%)が性的マイノリティの学生から対応の依頼を受けていたが、ガイドラインの作成している大学は1割弱(8.7%)にとどまった。また全国の大学教員(791校、180,980人)を対象とした調査の結果(回収率38.8%)、約4割の大学教員が性的マイノリティ(かもしれない)学生と出会った経験を持ち、約1割の教員が担当するゼミに性的マイノリティの学生がいたら抵抗があると回答した。
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