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2019 年度 実施状況報告書

A grassroots feminist economic thought: connecting feminist economics with the oral historical research on the British working-class Women's Liberation movement

研究課題

研究課題/領域番号 19K12621
研究機関同志社大学

研究代表者

山森 亮  同志社大学, 経済学部, 教授 (90325994)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード女性解放運動 / インターセクショナリティー / 経済思想 / ジェンダー / ベーシックインカム
研究実績の概要

2019夏に渡英し、以下の三つのことを行った。
・1976年および77年の二度にわたって、Claimants Unionsの女性たちは、全英女性解放会議の場で、ベーシックインカムを全英女性解放運動共通の要求とするよう動議を出し、可決することに成功したが(Yamamori 2014)、Claimants Unions 内部で、ベーシックインカムについてもっともキーとなる文書を作成したとされる方にインタビューを行うことができた。
・East London Claimants Union に関連する資料が所蔵されているTower Hamletのローカルアーカイブ、およびCambridge Claimants Union に関連する資料が所蔵されている University of Cambridge の図書館、および女性解放運動全般の資料が所蔵されている British Library でアーカイブワークを行った。
・当時の労働者階級の女性解放運動の要求の背景には、労働者階級の女性たちの’needs’が、テクノクラートによっても、白人中産階級中心の女性解放運動によっても無視されているという状況があった。この問題を経済理論的に取り扱う準備的な作業として、経済理論におけるneed概念の分析についての報告を、University College Londonで開催されたHuman Development and Capability Association の年次大会で行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

2019年夏に行ったインタビューにおいて、Claimants Unionsの女性たちが、当時の主流の経済思想とも、また白人中産階級中心の女性解放運動のそれとも異なった経済思想を表明した理由について、運動のキーとなる文書を作成した人物から詳細な話を聞くことができた。

今後の研究の推進方策

今夏にも渡英してのインタビュー調査を予定していたが、新型コロナウィルスをめぐる状況から、予定通り行うのが難しい状況である。インタビュー対象者のおかれている状況その他を考えると、オンライン等で行うことは難しい。そのため、予定を変更して、今年度は、研究課題の理論的側面を重点的に進めることを考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The ontology of need in Amartya Sen2019

    • 著者名/発表者名
      Toru Yamamori
    • 学会等名
      Human Development and Capability Association
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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