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2020 年度 実施状況報告書

A grassroots feminist economic thought: connecting feminist economics with the oral historical research on the British working-class Women's Liberation movement

研究課題

研究課題/領域番号 19K12621
研究機関同志社大学

研究代表者

山森 亮  同志社大学, 経済学部, 教授 (90325994)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード女性解放運動 / インターセクショナリティー / 経済思想 / 社会的存在論 / ジェンダー / ベーシックインカム
研究実績の概要

居住地および調査先での新型コロナウィルスの感染拡大とその防止措置諸状況により、当初予定していたフィールドワーク、インタビュー調査、アーカイブ調査などはできなくなった。また同じ理由で、報告が受理されていた2020年9月に英国ケンブリッジで開催予定であった国際会議が2021年度に延期となった。 そのため研究計画をやや変更し、以下のことを行った。第一に、オンラインで可能な範囲で、インタビュー調査を継続。第二に、昨年より行っている「経済理論におけるneed概念の分析」を継続し、その部分的成果を学術雑誌Cambridge Journal of Economicsに掲載。またCambridge Social Ontology Groupにオンラインで参加。第三に、フェミニズムにおけるneed概念について、可能な範囲でフィールドワークを行うとともに、理論的研究を行った。第四に、オーラルヒストリーと経済思想の関係について、経済思想史領域におけるdiversityを求める研究者グループと交流しながら、経済思想史的および理論的研究を進めた。また同グループが2021年度に主催するオンライン国際会議での報告を申請し、アクセプトされた。第五に、本研究に関心を示してくれた英国、カナダ、アメリカの研究者、および英国、インドのフェミニスト運動実践者の方達とともに、フライブルグ大学の協力を得て、オンラインでの研究会の開催など研究交流を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

理論的側面の研究が当初の予定以上に順調に進んでおり、その部分的成果を含む論文が、Cambridge Journal of Economicsに掲載された。
フィールドワークを伴う部分の研究は、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う諸状況により、当初の予定通りの進行は困難となったが、すでに信頼関係のある調査対象者の方々の一部とはオンラインでインタビュー調査を行うことができている。

今後の研究の推進方策

今夏にも渡英してのインタビュー調査、アーカイブ調査などを予定していたが、新型コロナウィルスをめぐる状況から、予定通り行うのが難しい状況である。今年度や今後に新たに関係を築きインタビューをお願いするつもりでいた方々へのインタビュー調査は難しい。
そのため、予定を変更して、今年度は、オンラインでのインタビュー調査に応じてくれる方々への調査を継続するとともに、研究課題の理論的側面を重点的に進めることを考えている。

次年度使用額が生じた理由

居住地および調査先での新型コロナウィルスの感染拡大とその防止措置諸状況により、当初予定していたフィールドワーク、インタビュー調査、アーカイブ調査などはできなくなったため。また同じ理由で、報告が受理されていた2020年9月に英国ケンブリッジで開催予定であった国際会議が2021年度に延期となったため。
文献研究などにかかる費用に振り替える他、次年度以降状況が改善したのちに使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [国際共同研究] フライブルグ大学(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      フライブルグ大学
  • [雑誌論文] The intersubjective ontology of need in Carl Menger2020

    • 著者名/発表者名
      Yamamori Toru
    • 雑誌名

      Cambridge Journal of Economics

      巻: 44 ページ: 1093~1113

    • DOI

      10.1093/cje/beaa028

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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