イオンマイクロビームは、量子コンピュータに必要な量子ビットを超精密に配列したり、光通信での新たな光学素子を微細加工で製作したりできる技術である。研究の全体構想は、ビームの加速・集束を静電場で同時に行う加速レンズを利用した超高精度イオン配列・微細加工装置を開発して、どこまでビーム径を縮小できるのかを追究することである。 本研究では、QST高崎研量子機能創製研究センターのレーザー冷却イオンプロジェクトで目指しているレーザー冷却単一イオン源に適応できるレンズ系開発を進め、縮小率0.006の2段加速レンズを用いて4.5nmの精度で照射できるレンズ系を設計することに成功した。
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