研究課題/領域番号 |
19K12637
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
横山 彰人 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 放射線高度利用施設部, 主任技術員(定常) (10532088)
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研究分担者 |
酒井 真理 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70727338)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | G2000ガラスシンチレータ / 炭素線治療 / ビームプロファイル |
研究実績の概要 |
重粒子線治療に用いられる核子当たり290MeVの炭素ビームのプロファイルを,G2000ガラスシンチレータを用いて計測した。シンチレーションの測定には,EM-CCDカメラを用い,ビームプロファイルは光学像としてはっきりと測定できた。この結果より,炭素ビームは112mm厚の水ファントム通過後にシンチレータ表面から5.17mmの位置においてスポットを形成することが分かった。さらに,粒子シミュレーションコードを用いて,上記ビームのブラッグピークを計算した結果は5.58mmであり,実験結果との大きな差は見られなかった。以上の結果より,G2000ガラスシンチレータは重粒子治療用の炭素ビームの効果的なプロファイル計測手段であることが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
炭素線治療用プロファイル確認のツールとして,G2000ガラスシンチレータの信頼性確認を初年度において問題なく行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
炭素ビームのエネルギーや電流量,水ファントムの厚みを変更して,G2000ガラスシンチレータの発光強度,ビームプロファイルを計測し,信頼性の評価を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
シンチレータの仕様を決定するまでに時間がかかり,納期の問題から翌年度の購入とした。
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