研究課題/領域番号 |
19K12660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伊原 久裕 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (20193633)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ピクトグラム / アニメーション / アイソタイプ / フィリップ・ラーガン / カナダ国立映画庁 / 情報デザイン / グラフィックデザイン / デザイン史 |
研究成果の概要 |
本研究は、ピクトグラムを用いたアニメーションの歴史研究として、アイソタイプのアニメーションと同時期に活躍した建築家F.ラーガンの活動を取り上げ、その内容を明かにした。合わせて戦時下の北米のアニメーションを対象にピクトグラムのアニメーションへの利用状況の調査を行い、ジャンルとしてのピクトグラム・アニメーションの可能性を検証した。 その結果、ラーガンのアニメーションは例外的な存在であり、ジャンルとしてのピクトグラム・アニメーションの成立には限界があるとの結論に至ったが、ピクトグラムとアニメーションの結びつき自体はピクトグラムの視覚文化としての可能性を示唆する出来事として今後の研究への足がかりとした。
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自由記述の分野 |
グラフィックデザイン
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は歴史的知見であるが、この研究により戦間期の北米のピクトグラムの展開の多様性を改めて示すことができた。ピクトグラムとアニメーションとの関係のみならず、カートゥーンとの関係も視野に入れることで「文化としてのピクトグラム研究」の可能性を示した。また、アニメーションやカートゥーンへの拡張が試みられたこの時代のピクトグラムの多様なあり方は、現代においても、多様性への対応という社会課題に直面している標準化ピクトグラムのあり方の今後の方向性を考えてゆくうえで示唆に富む存在であると考えられる。この点を示唆したことに本研究の社会的意義があると考える。
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