ISO/TS 12913-2:2018でサウンドスケープの主観評価の尺度として提案されたPerceived Affective Qualityの尺度(PAQS)について,日本語への翻訳可能性と,翻訳の妥当性について検討した。その結果,この尺度は感情属性についての尺度と認知属性に関する尺度が混在した構成となっており,心理学的に正しい意味でのAffective Qualityの尺度となっていないため,尺度そのものの修正が必要であることを明らかにした。その上で,現状の尺度を当面使い続けるのであれば,その際に使用するための日本語版PAQSを提案した。
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