研究課題/領域番号 |
19K12683
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
小濱 朋子 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 教授 (50736014)
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研究分担者 |
柳瀬 亮太 信州大学, 学術研究院工学系, 准教授 (10345754)
和田 和美 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 教授 (40434534)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 視覚探索 / 公共空間 / サインデザイン / ユニバーサルデザイン / 視認性 / 環境心理 |
研究実績の概要 |
本研究は,心理学分野における注意,視覚探索などの研究と,デザイン分野における視認性の研究を融合させ,環境のデザインを検討する際に比較的容易に活用できる実践的な実験手法を開発することを目的とし,公共空間を移動する際の手がかりとなる表示物において「見落し」が起こる可能性の高い環境要因を実験室実験で明確にするものである. 2019年度に実験を計画し、2020年度に実験を実施し、2021年度に2つの報告を行った。1つは、研究を通して開発した実験手法にフォーカスをあてたもので、「見落し」に関わる,心理学分野における注意,視覚探索などの研究とデザイン分野における視認性の研究を融合させ,環境のデザインを検討する際に,比較的容易に活用できる実験手法の有効性を報告した.(2021年5月人間・環境学会 MERA Journal Vol.24 No.2,2022 pp19-23)さらに、その実験手法を用いた若年者を対象とした実験室実験の結果から,公共空間を移動する際の手がかりとなる表示物の,「見落し」に影響する環境要因を解明した結果について報告した。(MERA短報Vol.24 No.2 19-23 2021年9月) 事例集については、コロナの影響で事例集の素材の収集がうまく行えなかったため2年間研究を延長し、2023年度に「見落し」の生じる公共空間の事例を収集するアーカイブのフレームを仮設した。研究に際して収集した写真をもとに「見落し」の生じる要因を俯瞰できるようにし、今後も写真を更新していけるようにしている。
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