研究課題/領域番号 |
19K12698
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小川 明子 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (00351156)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ジャーナリズム / デジタル / 財源 / 調査 / オルタナティブ・メディア |
研究実績の概要 |
2019年夏は別基金での研究で上手く時間が取れず、秋に、体調を崩して3ヶ月休職していたため、実質的には1月から3月までしか十分に研究時間を取ることができなかった。また3月に英国での文献調査を予定していたが、コロナウイルスの関係で調査を中止せざるを得ず、この間、海外でのジャーナリズム事例について、日本で手に入る文献の調査しか行うことができなかった。 文献調査では、関連書籍、文献を一定数見つけることができたが、注目される試みとして取り上げられた実践も、1-2年で中止されているケースが多く、具体的な調査対象とできる事案は見つからなかった。今後も新しい試みをウェブ等で探索し続ける必要が明らかになったと言える。 こうした課題を勘案し、来年度以降の研究を円滑に進めるため、アジア(ベトナム、韓国)の新旧ジャーナリズムについての研究を進めておられる明治大学の酒井信氏と、デジタル・ジャーナリズムの歴史に詳しい土屋祐子氏に加わっていただき、今後の研究をより盤石なものにするよう立て直しを行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2件の他研究助成プロジェクトに時間を取られたこと、8-11月まで体調を崩し、休職せざるを得なかったこと、3月以降の調査計画がコロナウイルスの関係で中止になったことが大きい。
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今後の研究の推進方策 |
コロナウイルスの状況を勘案しながら、徐々に研究を再開している。コロナ危機がジャーナリズムに与えた影響も少なくないと考えられ、とりわけ新興メディアや紙媒体のメディアは苦境にあることが想定される。逆に言えば、この危機を乗り切ることのできたメディアは新しい時代状況に沿ったビジネス展開だと考えることもできるだろう。今年はネット、文献の調査に焦点を当てつつ、先進的な事例を見つけ出すことに注力したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
他助成金(1年)の研究に注力したこと、3か月の休職をしたこと、2月から3月にかけてのコロナによる出張の停止。
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