研究課題/領域番号 |
19K12705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 中央大学 (2020-2023) 法政大学 (2019) |
研究代表者 |
清水 善仁 中央大学, 文学部, 准教授 (30437181)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 公害関係資料 / 公害資料館 / 公害アーカイブズ / 公文書館 / アーカイブズ学 / 歴史学 / 史料学 |
研究成果の概要 |
本課題は公害関係資料の適切な管理と公開についてアーカイブズ学の観点から研究を進めたものである。具体的には公害関係資料の所在情報把握作業を中心に、当該資料の保存状況等にみられる特徴や傾向について検討した。その際、公文書と古文書・私文書とを分けて調査研究を進め、公文書については都道府県立公文書館を対象に20,382件の資料データを収集し、古文書・私文書については全国の公文書館に紙面によるアンケート調査を実施して半数以上の館から回答を得た。これらの調査結果から、当該資料の時代的傾向や固有の価値等、公害関係資料の管理・公開の前提となる資料それ自体の分析を深めることができた。
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自由記述の分野 |
アーカイブズ学、歴史学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題では全国の公文書館等における公害関係資料の所在情報把握作業をおこない、収集されたデータを報告書にとりまとめたことで、公害にかかわる研究資源の集約と提供という点で諸研究の基盤を整備することができた。これによりアーカイブズ学の分野では、公害関係資料に対するアーカイブズ資源・管理研究の深化が大いに期待できる。あわせて、そうした資料(群)の研究を通じて、アーカイブズ学に「公害アーカイブズ」という新たな分野を創造し、かつ現在と将来にわたる研究者や市民に公害関係資料の利用可能性を拓くものとして、学術的・社会的な意義が認められる。
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