2021年度末までに,アアルト大学の図書館員と教員を対象としたオンラインによる聞き取り調査によって得られたデータを,情報共有及び社会ネットワークの観点から分析した。得られた結果のうち,卒業研究のための情報リテラシー教育を対象とした教員と図書館員の連携について論文(short paper)を作成し,図書館情報学関係の国際学会であるCoLIS11に投稿して採択の結果を得た。 2022年5月にオスロ・メトロポリタン大学で開催されたCoLIS11において,投稿した論文(short paper)の口頭発表を行った。発表した論文については,図書館情報学のオンライン・ジャーナルである『Information Research』(2022年10月発行)で公表されている。 CoLIS11における発表後には,アアルト大学の聞き取り調査によって得られたデータのうち,初年次学生のための情報リテラシー教育としての新入生オリエンテーションについて,情報共有及び社会ネットワークの観点から分析した。その結果について,2023年10月に開催される図書館情報学関係の国際学会に抄録(論文)を投稿し,採択の結果を得た。抄録を作成する過程で,アアルト大学で新入生オリエンテーションを担当する図書館員に追加の聞き取り調査を実施し,更なるデータを得ている。現在は,その国際学会で発表するための準備を進めている。
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