本研究では、視覚と言語表現の関係を探るため、過去形(「走った」)と進行形(「走っている」)を選択する際に使用される視覚的な手がかりに焦点を当てた。ビデオ映像に身体動作の「終了状態」があるものとないものを用意して実験を行った結果、日本人の成人と3-5歳の子供の両方が、「終了状態」を説明する際に過去形をより多く使用していることがわかった。さらに、映像内の身体の動きをもとに日本語の動詞を生成するディープラーニングモデルを開発した。このモデルはビデオ実験で被験者が生成した動詞を正しく予測できており、視覚と言語の密接な関連を示している。
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