ヒト応答予測の向上を目指し、酸素非依存性の電気化学バイオセンサでのモニタリングを利用することで、細胞応答を非侵襲で評価するためのシステム開発を検討した。肝細胞については、電気化学グルコースセンサに好気的培養手法を組み合わせることで、生体内の門脈近傍の肝組織と同質の糖代謝・糖新生の現象を電流応答で記述できた。この他にも、アレルギー研究で広く利用される好塩基球様細胞株RBL-2H3が免疫刺激によって遊離するヒスタミンの電気化学モニタリングにも成功している。この手法は、細胞アッセイの予測精度向上に繋がるものと期待される。
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