本研究では,ディスプレイから発せられる色成分が,生体にどのような影響を与えるかを定量的に評価し,その影響のメカニズムを解明することを目的とした. 研究成果として,「ブルーライトは交感神経を刺激し,オレンジライトは副交感神経を刺激する」という仮説を支持する結果が得られた.しかしながら,ブルーライトは交感神経を刺激するものの,必ずしも不眠とつながるわけではなく,コンテンツの内容によって睡眠を妨害することに繋がる可能性が考えられる.また,ブルーライトが生体に及ぼす影響は,ブルーライトカットメガネによって抑制できる可能性が示唆された.
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