研究課題/領域番号 |
19K12760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
中村 博亮 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (60227931)
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研究分担者 |
上村 卓也 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 客員研究員 (10597321)
高松 聖仁 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 客員准教授 (30295688)
横井 卓哉 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 客員研究員 (90711820)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 人工神経 / iPS細胞 / 末梢神経再生 |
研究成果の概要 |
本研究の結果から、若齢・老齢いずれにおいてもiPS細胞付加によって神経再生促進因子の発現増大を認めたがその発現増加は老齢動物で低下傾向であり、老齢動物は若齢動物に比べて移植iPS細胞の生存率は低下していた。さらに高度免疫抑制動物の方が免疫応答動物に比べてより長期間移植iPS細胞は生存していた。また若齢動物由来多血小板血漿フィブリンを人工神経に付加することによって、若齢動物末梢神経再生の促進効果が得られた。
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自由記述の分野 |
脊椎外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、「人工神経内に付加/移植したiPS細胞由来神経前駆細胞の生存は、移植動物の週齢や免疫状態により左右されるのか」に対する答えと、「老齢動物においても、人工神経内の環境を若齢動物と同様の環境となるよう調整すれば、末梢神経再生は維持・促進されるのか」に対する答えの足がかかりを得た。iPS細胞由来神経前駆細胞と若齢動物由来血漿成分を組み合わせれば、老齢動物でも若齢動物同様に自家神経移植に匹敵する神経再生が得られる可能性がある。超高齢者社会の本邦において、加齢による神経再生能の低下をいかにして抑えるかというアンチエイジングの課題に挑戦するための礎となる重要な基礎研究を実施することができた。
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