• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

単一箇所での電気的筋刺激により全身の骨を強化する新手法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K12778
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90110:生体医工学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

田中 茂雄  金沢大学, フロンティア工学系, 教授 (20262602)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード電気的筋刺激 / 骨粗鬆症 / 骨質
研究成果の概要

電気的筋刺激法は、運動困難な高齢者にとっては有望な非薬物的な骨粗鬆症予防法となり得る。一方で、骨形成が促される対象が、刺激された筋肉が結合している骨に限定されるという課題が存在する。本研究では、ランダム電気的刺激を用いることで、単一箇所の刺激でも遠隔的に骨の力学的特性の維持・向上が可能であること、また、それが骨コラーゲンの架橋の促進により生じることを動物実験と細胞培養実験により明らかにした。この知見は、電気的筋刺激では全身に多数の電極を配置する必要がないことを示しており、同法の臨床応用の実現性を高めることに貢献する。

自由記述の分野

生体医工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、ランダム電気的刺激を用いた場合、単一箇所への刺激だけで遠隔的に骨を刺激することが明らかとなり、この知見は電気的筋刺激による非薬物的骨粗鬆症予防法の実現性を高める上で有益である。また、ランダム電気刺激の遠隔的効果と骨形成を伴わない骨質強化という作用は学術的にも興味深く、骨の物理刺激応答を論じる分野において新たな概念を提示するものである。特に、同刺激が、骨コラーゲンの架橋を促進することで骨質を向上させている効果は、骨形成が起こりにくい骨粗鬆症高齢者において新たな骨折予防法となり得る可能性を有している。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi