研究課題/領域番号 |
19K12816
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
川田 奈緒子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任准教授 (00400896)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 肺気腫 / 呼気ガス |
研究実績の概要 |
2019年末より新型コロナウイルス感染症の流行が始まり、エアロゾル発生の懸念から、2020年度は呼気ガスの採取および搬送、ガス分析が困難となった。同様に、呼吸機能検査の施行が制限された。そのため、胸部CT画像から得られる肺野の形態変化の定量解析を先に進行った。 COPDでもみられる気腫性病変と間質性肺炎/肺線維症に代表される線維化病変を併せ持つ気腫合併間質性肺炎(CPFE)の患者では、気腫病変の割合(Low attenuation area percent: LAA%)と線維化病変の割合(High attenuation area percent: HAA%)を足した異常領域の割合(Abnormal area percent: HAA%)が呼吸機能の重症度だけでなく、増悪入院などの臨床経過の予測因子となる可能性を示した。 (PLoS One. 2020 Sep 17;15(9):e0239066 )
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2019年末より新型コロナウイルス感染症の流行が始まり、エアロゾル発生の懸念から、2020年度は呼気ガスの採取および搬送、ガス分析が困難となった。また、呼吸機能検査の施行が制限されたため。
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今後の研究の推進方策 |
パンデミックが収束に向かい次第、今回用いた画像解析手法を応用して、肺気腫などの肺の形態学変化や呼吸機能検査で得られる疾患重症度、疾患増悪と呼気ガスデータとの関連について検討を再開する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年末より新型コロナウイルス感染症の流行が始まり、エアロゾル発生の懸念から、2020年度は呼気ガスの採取および搬送、ガス分析が困難となった。さらに呼吸機能検査の施行が制限されたため。流行収束後再開予定である。
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