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2021 年度 実績報告書

時間相関イメージング法に基づく任意環境下の舌粘膜高精度多次元記録法の提案

研究課題

研究課題/領域番号 19K12817
研究機関千葉大学

研究代表者

中口 俊哉  千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (20361412)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード舌診断 / 時間相関イメージング / 分光画像 / 形状計測
研究実績の概要

2021年度は5次元イメージング法で撮影した3次元形状と分光画像の計測精度評価を実施した.舌形状を模した剛体の評価用ファントムを準備し,設計情報を正解値として立体形状計測と分光記録の客観性能評価を実施した.また,シリコン材料を用いた柔軟な舌形状ファントムを作成し,経時的形状変化の計測精度と動きのある条件下での分光計測精度を評価した.
5次元イメージング法による分光画像記録は複数の波長光源を組み合わせたマルチバンド撮影が基本となるため舌表面粘膜の分光特性を代表する波長を特定する必要がある.そこで波長選定の基礎データとして,高精度ハイパースペクトルカメラを用いた舌表面の分光画像サンプルを収集した.ハイパースペクトルカメラによる撮影では対象を固定する必要があるため,研究代表者が発案した舌固定補助装置を活用した撮影システムを利用した.健常者20名より各5回,計100サンプルの舌表面分光画像を収集した.
上記で収集した舌表面の分光画像基礎データセットから舌の分光的特徴を解析し,5次元イメージング法で用いる波長の選定を行った.同一被験者から複数回のサンプルを実施することで,個体間差と個体内変動を分離して解析した.多変量分析に基づく分光特性解析を行い舌粘膜の状態と高い関連を持ち,その変化を顕著に反映する4つの主波長を特定した.
以上の研究により得られた舌の撮影条件を総合し,5次元イメージング法を用いた撮影システムを構築した.撮影装置は医療現場でも利用できるよう可搬型に設計した.ソフトウェアは専門知識が不要で,誰でも撮影操作ができるようユーザビリティを向上させた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 照度差ステレオ法における撮影・法線算出条件の検討による舌の裂紋検出システムの構築2021

    • 著者名/発表者名
      石川堅也, 野口桂冴, 吉村裕一郎, 渡邊悠紀, 並木隆雄, 中口俊哉
    • 学会等名
      第60回日本生体医工学会大会
  • [学会発表] 舌の形状解析に基づく裂紋検出の基礎検討2021

    • 著者名/発表者名
      石川堅也,渡辺悠紀,吉村裕一郎,並木隆雄,中口俊哉
    • 学会等名
      第4回舌診研究会
  • [学会発表] 舌画像解析によるシェーグレン症候群の診断支援2021

    • 著者名/発表者名
      野口桂冴,斎藤一郎,吉村裕一郎,並木隆雄,渡辺悠紀,中口俊哉
    • 学会等名
      第4回舌診研究会
  • [学会発表] 口腔診断支援のための舌の色特徴に基づく機械学習を用いた疾患予測2021

    • 著者名/発表者名
      野口 桂冴,斎藤 一郎,吉村 裕一郎,並木 隆雄,渡辺 悠紀,中口 俊哉
    • 学会等名
      第40回日本医用画像工学会大会

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公開日: 2022-12-28  

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