申請者は,血管内治療中のX線画像から,ガイドワイヤーなどの血管内治療用デバイスの3次元位置を推定する方法を提案した.その手法での推定精度を検証し,さらに血管内でのデバイスに関して,適切なデバイス操作(押す/引く,右/左回転)を判断するための指標を開発することを目的とした.その結果,その推定精度は約0.3 mmであることを明らかにした.デバイスに加えられた操作量とデバイス先端の移動量の比率を応答性と定義し,その応答性と血管形状の関係を調べた.屈曲部の曲率半径と応答性は半比例していることを示した.応答性が一定値を超える場合は,デバイスに回転操作を加えることが望ましいことが分かった.
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