研究実績の概要 |
本研究では,ネスティッド症例対照研究を用いて多剤併用および睡眠薬に着目して,骨折リスクを評価するが,事前の高齢者の多剤併用の関連文献を調査を行った。多剤併用は転倒、記憶障害、意欲低下や排泄機能障害などを特徴とする薬剤性老年症候群などの原因として懸念されている。さらに因果推論を使った疫学上のバイアス評価方法の文献調査も行った。レセプトデータベースは,傷病名の誤分類バイアス,未測定交絡因子が存在することにより薬剤の正しいリスク評価ができない可能性が高い.そこで、未測定交絡因子を含めた対処方法のサーベイを実施し,不完全データソースのバイアスを考慮しながら,データベース利活用の方法を提案していく予定である。 また、高齢者では多剤服用の他に,認知機能障害,うつ状態,独居などが服薬アドヒアランスの低下と関連することも報告されている。多剤併用は転倒、記憶障害、意欲低下や排泄機能障害などを特徴とする薬剤性老年症候群などの原因として懸念されている。このような背景より、副次目的である睡眠時無呼吸症候群患者における睡眠薬使用実態調査を行うため、研究計画書を作成し、学内の倫理審査に申請中である。研究方法としては、NDBオープンデータとe-Statの都道府県別データから年齢調間接法を用いてstandardized mortality/morbidity ratio (SMR)を算出する。都道府県別に、C165算定数およびベンゾジアゼピン系処方数を求め、年齢構成の異なる都道府県において、性・年齢調整、より正確に都道府県比較する解析を計画している。
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