舌は摂食・嚥下、構音で重要な役割を担っており、その機能維持には、可動域、力、形状制御能力の向上が重要である。本研究では、口腔内外の舌運動トレーニングシステムの開発を行った。口腔内運動では、口蓋プレートに貼り付けた複数の空気圧クッションを舌先で押す作業を採用した。口腔外運動では、粘弾性負荷を有する舌用ジョイスティックを開発し、それを用いた線画トレース、ブロック倒しゲームをトレーニングとして採用した。いずれも舌の運動状況のフィードバックがありモチベーション維持がしやすいゲーム性の高いものである。また、可動域、力、姿勢制御の向上、およびオーラルディアドコキネシスによる機能改善が確認できた。
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