研究課題/領域番号 |
19K12904
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研究機関 | 湘南医療大学 |
研究代表者 |
定本 清美 湘南医療大学, 薬学部, 教授 (00297673)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 新規ブリスター / アドヒアランス / 誤嚥 / PTP / 一般撮影 |
研究実績の概要 |
今年度は予定していた中期の活動として、以下の内容を行った。
アドヒアランス改善のための研究としては、新規開発したブリスター包装の有効性について、既存の包装と比較してをまとめた。その内容は国際学会の招待講演となったが、新型コロナ感染蔓延のためリモート講演としてタイと中継して海外に発信した。内容については論文を作成中である。また、誤嚥については、実際に駒澤大学放射線科医師と共同で、実際にPTPを誤嚥した場合に普通のXPでは確認できないことをファントムを用いた実験にて確認した。また、実際にそれに加えてどのような工夫をするかについて検討した。その結果、PTPシートに特殊加工を施すことによって、造影なしの状態でも一般撮影XPで確認可能である可能性を見出した。今後、人体に害がなく一般的にXPで確認できるようなPTP包装の工夫をさらに検討していく予定である。
2020年度日本人間工学会のシンポジウムを主宰し、上記の内容やさらに高齢者に使いやすく小児には開封困難であるCRSFを実現したPTPの評価、などについてを自分及び共同研究者と共に発表した。また、大会抄録集にまとめた。これらの内容については、各演題の中から論文化できるものについて取り組んでいく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は新型コロナウイルスの蔓延により、予定していた海外学会が中止となったり、後援会がリモートとなったことから、発表の機会は限られていたが、その中でも日本人間工学会のシンポジウムにおいて研究を報告することができた。 現在は論文に取り組んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
新規開発ブリスター包装の有用性を示すデータを論文にまとめる。また、実際に一般化した場合の効果については、今後検討する。
PTP シートの誤嚥を防ぐ工夫については、今後も放射線科医や包装製作者との実験を計画して実現を目指す。
CRSF;高齢者に使いやすく小児には開封困難であるPTP包装について開発したものを、実験し結果をまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度は大学を移動したためと、購入予定であった機器のモデルチェンジがあったため、機器のを購入することが難しかった。今後は予定していた機器を購入し、さらに研究に必要な用具の購入予定がる。また、学会発表や論文の執筆にも使用予定である。
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