研究課題/領域番号 |
19K12947
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022) 京都大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
川本 佳苗 東京大学, 東洋文化研究所, 特別研究員 (40781688)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ミャンマー / 上座部仏教 / 瞑想 / マインドフルネス / パオ瞑想 / ヴィパッサナー / 禅定 / サマタ |
研究成果の概要 |
2019年度では、ミャンマー現地調査および国内調査を行い両国の瞑想実践の場への参与観察・インタビューを開始した。調査報告として国際学会ICAS(オランダ)と日本宗教学会、宗教社会学の会で口頭発表した。平行してミャンマーで収集した文献の翻訳、インタビュー内容の翻訳と文章化を行った。 2020年度以降、新型コロナウイルスの感染拡大と政情不安とにより渡航制限を受け、ミャンマーでの調査を中止した。それに伴って一部直接経費を国内調査用に変更し、期間も1年延長してパオ瞑想を実践する日本人の国内調査に焦点を当てた。2020年10月、「パオ瞑想法におけるサマタ瞑想」(『サンガジャパン』36号)を出版した。
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自由記述の分野 |
宗教人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、上座部仏教社会の動向との関連から「瞑想とは何か」という問いに答えを提示しようと試みた点にある。第一に、現在、仏教瞑想として関心を集めるマインドフルネスではなく、その大衆化に至る歴史的過程において周縁化された禅定という実践に注目した。第二に、禅定の実践が復興しつつある潮流にも注目し、禅定を修行する者が得ている集中力や心の静けさといった精神的価値が現代社会において不足し、だが必要とされるものであるからこその復興であるという原因を分析した。 仏教文献研究だけでなく現地調査にも基づく本研究は、瞑想と社会との関わりおよび現代社会における瞑想の効果という社会的意義にも貢献した。
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