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2023 年度 研究成果報告書

ロシアにおけるオペラ上演の発展:私立歌劇場と地方との相関関係を中心に

研究課題

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研究課題/領域番号 19K12979
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分01050:美学および芸術論関連
研究機関東京藝術大学

研究代表者

神竹 喜重子  東京藝術大学, 大学院音楽研究科, 研究員 (70786087)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードロシア / 世紀末 / 古儀式派 / 帝室劇場 / 私立歌劇場 / オペラ / 地方 / 移動
研究成果の概要

本研究は、19世紀末から20世紀初期のロシアにおいて革新的なオペラ上演を行っていた私立歌劇場を対象とした。オペラに携わる人の移動や作品の伝搬において、私立歌劇場と地方都市の歌劇場の「協力関係」が重要な役割を果たしていたのではないか、との仮説に基づき、その実態を検証した。
独自のオペラ文化及びオペラ上演活動を築いていた地方の歌劇場、オペラ関係者の移動を通じてそれに影響されたモスクワ市内の私立歌劇場(主に私立マーモントフ歌劇場)、さらにはそれに対する帝室の検閲の在り様を分析し、当時のロシア音楽界における都市と地方の力関係を問い直した。

自由記述の分野

ロシア音楽史

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで、19世紀末から20世紀初期のロシアにおける私立歌劇場の上演活動に関しては、ソ連時代のイデオロギー的制約によりその資料公開や研究が遅れてきた。本研究では、そうした同時期のロシアの私立歌劇場を一次資料に基づき調査することにより、当時のロシアの私立歌劇場における作品伝播や芸術的潮流の波及の様相、多様な地域におけるオペラ関係者の移動を介してのネットワークを明らかにした。またロシアにおけるオペラ上演史の変遷をめぐる議論に、音楽とそれを取りまく人・地域・社会との連関という視点をもたらすものである。

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公開日: 2025-01-30  

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