研究課題/領域番号 |
19K12998
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
藤曲 隆哉 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 専門研究員 (20466999)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 近代彫刻 / 木彫 / 高村光雲 / 髙村光太郎 / 高村豊周 |
研究実績の概要 |
本研究課題中の髙村家資料の整理を行いながら、写真撮影および資料の分類表作成を行った。 これまでの研究成果として髙村光太郎が晩年使用していた彫刻道具類、文房具など混在したものを整理し、その中の道具がどのように機能していたものなののかを明らかにし、その使用状況などを検証した。また、その工具類のいくつかは光太郎自身が製作したもので、現時点で用途不明なものがある。 高村光雲と関連する資料は現在、立体作品を中心に撮影をしている。本来木彫製作をするために製作された星取用石膏原型がいくつか現存しており、その多くは星取用の印が付いているものが多い。また、石膏原型は一部分割可能な構造を持っており木彫制作の過程で有効な製作方法が取られていることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在、写真撮影、調書作成、資料の採寸、付番作業などを並行し作業を進めている。コロナウイルスによる緊急事態宣言の影響もあり、調査作業は断続的に中断せざるを得ないが概ね作業の進行状況は順調である。
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今後の研究の推進方策 |
次年度も引き続き写真撮影、調書作成、資料の採寸、付番作業などを行う。またそれら資料は、今年度中に東京藝術大学内の施設を使用し展覧会にて公開することを計画している。またその展覧会中に図録類の出版ができるよう準備を行っている。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度及び当該年度はコロナウイルスによる緊急事態宣言や県外出張の規制により、計画していた出張、打ち合わせが行えなかった。そのため当初計画の予定を変更し都内での資料整理、写真撮影のみを遂行した。また、その資料整理、写真撮影作業も複数人が集まることを避けて行ったため、当初計画の通り事業が進まず翌年度の作業へ繰り越すこととなった。 今年度は当該年度に行う予定であった作業を繰り越し行う予定である。
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