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2020 年度 実施状況報告書

2000 - 2018年の児童青少年演劇の理念、内容、特徴

研究課題

研究課題/領域番号 19K13038
研究機関早稲田大学

研究代表者

飛田 勘文  早稲田大学, 坪内博士記念演劇博物館, その他(招聘研究員) (60800901)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード児童演劇 / 公共劇場 / 社会的包摂 / 多文化共生
研究実績の概要

本研究は、21世紀の児童演劇(プロの俳優が子どもの観客のために創り、上演する演劇)の専門劇団と現代演劇の劇団が創作する児童演劇の内容や創作方法を調査し、両者の間にある差異や隔たりを解明することを目的とする。続いて、その差異や隔たりを乗り越え、同分野を多くの劇団に開かれた分野にしていくべ く、両者の間に児童演劇に関する共通理念や共通言語を形成していくことを試みるものである。
2020年度は、インタビューを試みる予定だった劇場のプロデューサーや劇団のアーティストたちがコロナウィルス感染症の拡大や度重なる緊急事態宣言に振り回され、なかなかインタビューを試みることができる状況ではなかった。そのため、引き続き文献調査を通して日本の児童演劇の歴史、作品内容の傾向や創作方法などについての調査を行いつつ、主に昨年度にインタビューした人々の内容をまとめ、「International Theatre for Young Audiences Research Network」といった国際団体の開催する国際学会で発表することに力を注いだ。
その発表の一つ「Developing an Identity through TYA in Japan: What does it mean to be Japanese in the 21st Century?」と題する発表では、21世紀に入り、日本の児童演劇が、乳幼児や障がいを持つ子ども、海外ルーツの子どもを対象とする演劇が増えていることを指摘し、また、積極的に子どもたちを取り巻く社会問題を扱うようになっていることを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナウィルス感染症の拡大および緊急事態宣言の影響により、調査を予定していた児童演劇の公演が中止になったり、アーティストへのインタビューなどの実施が難しい状況が続いている。そのため、そのため、調査および発表に遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

2021年度は、コロナウィルス感染症の拡大の影響により、前年度にインタビューすることができなかった現代演劇の劇団の芸術家たちや公共劇場のプロ デューサーたちにインタビューを行う。また、コロナウィルス感染症の拡大の影響により、各劇団や劇場が、これまでとは異なる子どもたちとの関わり方を模索することが求められている。 そこで、これから行うインタビューについては、インタビュイーに対し、コロナ禍あるいはニューノーマルにおける児童演劇のあり方についも質問し、児童演劇 がこの問題をどのように乗り越えていけるかを探っていく。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由としては、コロナウィルス感染症の拡大の影響により、調査やインタビューを行うにあって県をまたいでの移動ができず、その分を2021年度に繰り越している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Developing an Identity through TYA in Japan: What does it mean to be Japanese in the 21st Century?2020

    • 著者名/発表者名
      Norifumi Hida
    • 学会等名
      International Theatre for Young Audiences Research Network
    • 国際学会
  • [学会発表] Flying Stage for Children and their Parents: How did Japanese child audiences and their parents react to a theatrical performance about sexual minority children?2020

    • 著者名/発表者名
      Norifumi Hida
    • 学会等名
      International Theatre for Young Audiences Research Network
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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